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山口に仕事で行くのは初めて。岩国は広島のすぐ隣で、飛行機でと思っていたが、広島直行便はなかった。

高速道路がつながったが、陸走だと何時間かかるのかな？小倉から新幹線はどうなのだろうと、

検索している時見つけた、国東半島と山口をつなぐスオーダナフェリーを見っけ。…これが楽ですね。

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宇佐ＩＣから国東の竹田津港までは３０分ぐらいだった。

だだっ広い駐車場は見渡す限り、我が車が一台。ガラスに、はがれかかる文字を確認した･･･間違いなくここだ。

小さな待合室の小さな土産物屋に「ＮＨＫこころ旅」で立ち寄ったのであろう日野正平の写真が自慢げに掛けてあった。

ぼんやりと出港までの、予定より随分早く着いた１時間半、狭い港のありとあらゆるものを観察して回った。

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建物の外裏の非常に分かりづらい所に見つけた車椅子ロゴのトイレ。

待合室のトイレは、償却年数を２往復したような和式便器が備えてあったが、このトイレは様式便座ウォシュレット付きだ。

思えば、手についた「う○ち」は１００人が１００人水で洗い流す。

だから、お尻を水で洗うのは当たり前でしょうと、ウォシュレットを発案した人が言うまで、それに誰も気づかなかった。

いまは水洗いが日常化され、それがないと我慢することもある。

それはそうと、こんな分かりづらい所にあったら、車椅子の方は、まず見つけられませんね。職員専用だったりして。汗

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船は思った以上に小さく、船酔いを心配したが、ベタ凪でまったく揺れることなく徳山港へ着岸した。

取引も無事終わり、お土産にいただいた、山口県岩国市の蔵元がつくる銘酒「獺祭」。

安倍総理がオバマ大統領にお土産で持たせ爆発的な人気が出て、入手困難と聞いている。

九州人はもっぱら焼酎党で日本酒をたしなむ習慣があまりないが、飲み比べると日本酒の方が甘くはるかに飲みやすい。

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岩国の名所「錦帯橋」を見て、今晩宿を取る広島市内に向かった。

広島平和記念公園に行くのは２度目だが、２０歳の頃なので、初めて行くのと変わらない。

丁度アメリカのケリー国務長官が訪れた後で、オバマ大統領がＧ７でこの訪問を思い悩んでいる時だった。

戦後７１年にして初めてアメリカ現役大統領の広島訪問は被災者はもとより日本国民も胸を熱くした。

「核の無い平和を望む」。世界中の人々の願いでございます。

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日帰りも容易だったのですが、広島の親友にどうしても会いたく、一晩泊まることに。

偶然にも福岡から同級生の日高君も出張で来ており、２年間の約束で博多勤務を命ぜられて３４年、それ以来会っていない。

名刺に刻まれた取締役の肩書は、僕達の想像をはるかに超えた努力がしみ込んでいる。

宇納間の男で、性格は、ヒョウヒョウとし、おっとりと、勤勉型。

高校時代は日向に下宿をし、村を出て相当な年月が経っているにも関わらず宇納間弁が抜け切れていなかった。

広島に就職した那須君も日向弁を忘れてはいない。…時間が過ぎるのを忘れ、昔を懐かしみ、語り、笑った。

高校時代、教室に迷い込んだ雀を捕まえようとするクラスメイトと、窓を開けて逃がそうとした日高君が喧嘩になり止めに入ったのが那須君だった。

雀の話しで盛り上がったついでに、日高君が平和公園に雀に餌付けするおじさんがいたと感激していた。

少し前に、鳩の餌付けをして問題になったおじさんがいましたが、スズメは珍しい。というか聞いたことがない。

公園はホテルのすぐ近くで翌早朝「雀おじさん」探しに行ってみることに。

平和公園は太田川の中州にあり、そこに指先に乗せた餌を雀に食べさせている老人を見つけた。

３年前、鳩に餌をやっていると、足にケガをした雀が来るようになり、対岸の原爆ドームに帰って行く。

そのうち子供を連れて来るようになり、今は孫の世代だそうだが、野生の鳥がここまでなつくとは。

いつかテレビ局の取材を受けますねタイトルは「老人と雀」。

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原爆ドームと記念館は、戦争の悲劇と世界平和を永遠に訴え続けています。

広島に行くことがありましたら、最初に足を運んでいただきたい場所です。

那須ご夫妻には大変お世話になりました。帰省の際にはご連絡くださいませ。また、やりましょう。