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2016年07月21日  カテゴリ[北海道の旅 ]

日本最北端の離島 利尻島に礼文島 その2)





北島三郎の「はるばる来たぜ函館」から石原裕次郎の「恋の町札幌」まではバスで移動した。



途中立ち寄った昆布館はお菓子からふりかけ、その他すべて昆布商品一色。



工場を覗くと、機械から飛び出てくるスライス昆布を、目にも止まらぬ速さで袋詰めにしていた。



一袋350円が3個で1000円。50円のマジックで、みるみる買い物かごが満タンになる。





教科書で見た昭和新山は、ある日突然、畑がモリモリと盛り上がって出来た山。



普通マグマは流れ出るのでしょうが、粘りが強く、餅からあんこが飛び出た形をしている。



木が生えてない所は地熱が高く、水蒸気が噴き出してた。



それと、この山は個人所有だそうです。元は畑ですから地主様がいるのは当然といえば当然。



夜は札幌の海の恵みに舌鼓をし、閉めはラーメン横丁。さすが本場、味噌が美味しかった。







翌朝、札幌から電車で千歳空港~稚内空港~稚内港からフェリーで2時間、この日は丸一日移動に費やす。



稚内は北海道の左上先端の突き出た所、その日本海側に礼文島と利尻島が並んで浮かんでいる。



すぐ近くに見えるが、島までは日向から宮崎くらいの距離がある。



電車、飛行機、バス、フェリーと一日乗り継いでようやくたどり着いた。もうくたくたです。



北海道に来て、毎日カニが出てきますが、この日の夕食もカニでございました。



バスガイドが言ってました。解凍する時は甲羅を下にすると、旨味が逃げないと。



水をかけたり、腹を下に解凍すると、旨味が全部流れ落ちるそうですよ。



なるほど、だからこちらのカニは、味が濃ゆいのね。





島は10月から3月までは雪でシーズンオフ。宿泊施設はすべて休館。



半年の間、島民は何をして暮らしているのだろうか。感じなところを聞き忘れた。



さて今日は某幹事が感動すると絶賛したハイキング。午前は礼文島で午後から利尻島の一日中歩き詰め。



礼文岳は標高490m。山の中腹までバスで上がり、そこから足で峰を目指し、道中の花を楽しむそうな。



ガイドの中島君は、BSで紹介された「百名山・二百名山ひと筆書き」の田中ようき君そっくり。



身長体重はほぼ同じだそうで、面長の顔にスキンヘッドと、本人もかなり意識してますね。



彼に花の開花状況を尋ねると、「はい、満開でございます」と、弾けんばかりのスマイルを返して来た。



後は、バスが出来る限り頂上近辺まで走ってくれる事を願うばかりなり。





13°?、宮崎の12月の気温ではないか。



この時期は全国からザ・ノースフェイスのウエアに身を包んだ登山者の数で島が少しだけ沈む。



登山を馬鹿にしている訳ではない。ハイキングというからラフな格好で参加した僕を含む3人の



Tシャツにジャケット姿が登山者にどう映っているのか、一緒に混ざり合うと、それが気になる。



「では皆様、ストレッチ体操をしましょうか」いよいよ始ろうとしたその時である。



「あたし歩けないかも知れない」と、勇気ある発言をするおば様が現れた。



僕が途中でリタイヤする確率もかなり高いが、思っていても中々口には出せないもの。



それを、いざ、歩まんとした直前に抵抗する姿に彼女の過去の人生・生い立ちが伺える。



好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、と嘘の無い、正直を貫き通し生きてきた。



この一言で、「えーっ、歩くの?」と参加した半分達は、いつリタイヤしても構わないのねと



気持ちか軽くなり、逆に士気が高まったりする。




やけに明るい花ガイドの中島君が、上り坂の遊歩道に立ち止まると、どや顔で今日の一押しの花を紹介した。



僕を含む全員が顔を見合わせた。この人は草を指さし何を言っているのだろう。



口癖なのだろうか、一押しは乱発され、その度に立ち止まり、草自慢が続く。



想像した赤や黄色に咲き乱れる花ではなく、高山植物として強くたくましい生きざまに彼は感動している。



植物が、花を咲かせ、めしべとおしべを受粉させ種を作り子孫を残す過程。理科の課外授業を受けているようだった。



お昼からは1700mの山が中央にそびえる利尻島に渡り、ハイキング・パート2。



虫眼鏡を渡され、更にどう見ても草にしか認識できない植物の花と言われる個所をかがみ込んで観察した。



心の澄んだ方達なのであろう。この雑草の生態に敏速に反応し、植物の名前を次から次に当てていく。



心の清らかでない僕は、池にプカプカ浮かぶカモの親子の行くへが気になってしょうがなかった。

※お二人は東京から。高山植物のパンフレットと現物を見比べ楽しんでおられました。




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