太洋航海日誌〜太洋開発社長ブログ〜の一覧に戻る

2017年02月13日  カテゴリ[お遍路の旅 ]

四国88ヶ所 お遍路の旅







2年前から始めた四国巡礼お遍路の旅。



昨年は、60年に一度訪れる、うるう年の丙申(ひのえさる)



この年に逆打ち、すなわち香川県の最終霊場88番大窪寺から反対廻りをするとご利益3倍。



去年のうちに廻っておかねば3倍は没収され、中途半端だと、大師様の怒りも買い



地図に黒く塗りつぶされた巡礼地50ヶ所での御祈願はすべて無かった事になるかも知れない。



何としてでも、平成28年中に、完走しておかねばと、相方の鼻息は荒かった。





師走の朝は底冷えし、一番乗りした佐伯港のフェリー乗り場は、しんしんと吐く息も真っ白。



4時発、宿毛7時着のルートを取ったのは、高知と愛媛の境にある寺を廻り残していたからである。



寺へ行く途中に石垣の集落「西海」がある。ある映画のロケ地になった場所で一度行って見たかった。



しかしナビで検索出来ず、地図にも出ていない小さな村、しょうがなく海沿いの道を北上している。



小さな漁港を2つ過ぎると、崖沿いの離合のできない狭い道が続く。



舗装が切れ、更に道は悪くなり、とうとう、むき出しになった崖崩れの跡が、僕らを妥協に押しやった。





先日、四国88ヶ所を50日間かけて歩いて廻った「つわもの君」に久しぶりに会った。



彼が言っていた「忘れ物をして、後戻る時ほど、つらいことはない。」と。



僕達は今から後戻るが、20分のロスの行きと帰りで40分も無駄にしてしまった。



日本人は、無駄を好まないが、ケニアツアー11日間を体験している僕は、あのサファリで、



ぼーっと過ごした、もてあそぶほどの無駄な時間が非常に心地よかった。



無駄こそ、時として癒しの場なのかも知れない。



そう思いながらも、相方の愚痴を左耳で受け止め、ギアーをローからトップに切り替えている。





始めて四国に渡った、一昨年の5月は素直に徳島の1番霊場からのスタートするも



逆廻りや順番を無視した「乱れ打ち」など、何でも有り有りでも、ご利益があると知り、



そのあとは、正直、まともな廻り方はしていない。



去年の3倍から、襟を正して見たものの、今回残した25ヶ所は逆乱れ打ちのあばれ太鼓だ。





旅の楽しみは、ご当地グルメに、地酒などなど。



昼はあっさり、そばうどんやコンビニ物を腹に押し込むが、夜は口コミ情報から店を選ぶ。



評判のいい店は、確かに味も価格も、こちらの要望を、高い確率で満たしてくれるから嬉しい。



ホテルから歩いて5分、半径300mが理想で、タクシーを走らせることはない。





のれんをくぐり、ガラガラっと、口コミ優良店に足を踏み入れた。



板張りの広い座敷に丁度いい長さのつい立てが、最低限のプライバシーを守ってくれている。



メニューは、良心的なと申しましょうか、無作為に注文しても想定内で収まりそうな価格設定だ。



四国は焼酎よりも日本酒がよく飲まれているようで、郷に入っては郷に従い、それをお願いした。



体脂肪が少なく、白の交じる短髪のご主人が、お勧めを持って現れる。



正直、味は分からない。飲み口が良いか悪いか、ただそれだけである。



おでんなどを頬張り、ちびちび、やるのが、乙なもの、日向にあった「玉ちゃん」を思い出すな。





主人は、今はロードバイクにこっているが、その前はマラソンをしていたらしい。



我らの「かくかくしかじか」を投じると、「私はマラソンで制覇した。」と、僕らの目をクルクルさせた。



100キロとか200キロとか、とんでもないレースにチャレンジしていた猛者も猛者。



「自転車であれば、日本の果てから果てまで走れますよ。」と、にやりと右ほほを突き上げた。



昨年の「ひょっとこマラソン5キロ」の部で小学生に抜かれ、半分は歩いて完走したあたし。



小さなご主人がとてもとても大きく感じる。



歩いて廻るのも大変なのに、走って廻ったとは、凄い方もいるもである。



お主人の影響を受け、翌日僕達は、距離が近い所を選んで歩いた。































コメント欄

コメントを投稿する



メールアドレス: / 名前:
コメント