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2017年06月06日

高塚地蔵 ちいさな旅







日田の高塚地蔵は商売繁盛にご利益があるから立ち寄るように言われていた。



僕はご利益という響きに、すぐ共鳴してしまう悪い癖がある。



手を合わせるだけで、幸せになれるなんて、と・・・尻軽くナビに誘導されている。





高速を降りると道は急に狭くなり、山肌を削り取った駐車場に満車御礼の立て札が見えた。



空きを待ち、車を消えかかった白線の内側にねじり込む。



案内板はなく、参拝者の進む背中のずっと向こうに、ご神体が祀られているのだろう。



神社仏閣に階段はつきもので、その石段の踊り場に巨大な鉢が立ちはだかる。



鉢の中は来場者の数だけ線香が立てられ、その煙幕を「ありがたや、ありがたや」と四方八方にすり込む。



全身にプンプン線香臭をしみ込ませ、第2ステージに進む。



セット買いをした箱の中で出番を待ちかねるロウソクに火をつけ、鉄の芯棒に差し込む。



しかし、風神が一吹きすれば一瞬で火は消え、芯の焦げた空しき、しかばねばかりなり。



だからひな壇の一番奥の高い所に差し込もうとするが、そうはさせじと、手前の炎が赤々と熱い。





石の玉に長い列が出来ている。必然的に列の最後尾に並んでいる。



過剰な願い事にしては少ないさい銭を投じ、人の倍は石を撫で回し、手を合わせ。



次なるは、高さ30cmの石の地蔵様を持ち上げなければならない。



女性では少し苦労する重さであるが、ご利益を頂く為に、彼女達も満身の力を振り絞る。



そんな具合で、前の人のするがままに、見よう見まねに、右へなった。





崖の壁面にも奉納されたお地蔵様がひしめき合ってる。



洞窟の中はこれまた2列に姿勢を正し同じ方向にお座りなっていなさる。



更に進むと、この場には不具合なアニメ調の巨大な閻魔様が参拝者をお裁きになっていた。



此処には、巡礼でお世話頂いた弘法大師様他いろんな方々が祀られている。



授与所には「交通・海上・家内安全、学業・安産・無病息災」のお札が販売され



高塚地蔵は神仏混淆(こんこう)で天照大御神も祀ってあるスーパー寺院なのであります。



此方に来れば、あなた様も、たちまちご利益が頂けることでしょう。































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