異業種交流のIR会に入会して21年。

会員数はもっか9名。

毎月の積立金で2年ごとに旅行をしている。

５年前に入会したH氏は最初からハワイに行きたいと言っていた。

賛成3名反対6名。もう何回却下されただろうか。

2年前彼が会長になると一人一人を個別に説得し、とうとう昨年秋全員の承認を取り付けた。

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旅行会社の工程表と自分達が行きたいところの調整が始まる。

1週間以上の旅に難色を示していた会員らの心はハワイに飛んだ。

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それがどうだろうコロナ渦で日本から出国できない。

延期をH氏は望むが７:３で気持ちがはじけ飛んだ会員達のYESを貰うのは難しい。

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賛成3名反対6名。延期ではなく中止になった。

国内旅行に変更するも移動規制が緩んでも万が一コロナを持ち帰れば村八分。

飲食関係者の3名は県外に行くことも拒んでいる。

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かくして県内で一泊ゴルフに。

ゴルフは外なのでプレー中は密は避けられる。

レストランのテーブルはアクリル板で遮断されていた。

夜はハワイアンディナーショーから個室のおでん屋になった。

天と地の差である。

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世の中思い通りにならない事が多くその変化を素直に受け止めなければならない。

H氏の会長職も任期満了をもっておでんと共に去った。

次の機会にハワイをと宣言するも張り詰めた糸が切れた会員達の気持ちをたぐり寄せるのは難しい。

2年後は無難に国内旅行かも知れない。

治安はいいし食べ物も美味しいし言葉の壁もない日本が一番かもですね。

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11月の宮日新聞「世相まんが」は2年振り星三つでした。

土俵を割っても負けを認めないトランプ氏。

コメント「武士は散際の美学を重んじたそうだ。大統領そろそろ諦めましょう」

タイトル「往生際」

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