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2015年10月27日  カテゴリ[お遍路の旅 ]

金毘羅さん



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「金毘羅、船々、追い手に、帆かけて、しゅら・しゅ・しゅ・しゅ」





昨日で2回目のお遍路を終え、こんぴらさんでお参りでもして帰りますか。



ナビは時折、誤作動と言いますか、選択に迷うことがある。



私達の体を案じているのか、山頂の本堂の脇からの進入を試みているようだ。



当然、「関係者以外立ち入り禁止」の看板にはばまれ、追い返される。



再三ナビに支持を仰ぐも、アナウンスする彼女の声は大きくなり



右へ左へと誘導し、どうしても立ち入り禁止から入ろうとした。



ユータンするには道が狭く、行き止まにりに頭を突っ込み立ち往生。






すると、何処からともなく現われた、サイクルヘルメットの中年男性。



そして、私に着いて来てくださいと、サドルのやけに高い自転車にまたがった。



もう一台、彼に助けられようとしている熊本ナンバーも後ろから着いて来ている。



超スロースピードで、彼の無駄肉を絞った白い尻を何処までも追った。





駐車場のオーナーは土産屋さんで、そこで土産を買うと駐車料金がタダになる。



そう言って、彼は来た道の方へ、体を大きく左右に揺らしながら立漕ぎで消えた。




店に雇われてる人なのか、只の親切な人なのか、とに角、ありがとう。と背中に手を振った。

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こんぴらさんの名物は、本堂までの785段の石段。



これを「ふぅふぅ」言いながら、登り終えた者だけに御利益がある。



僕等は、この3日間で何千段も克服している。ある寺では550段もあった。



軟弱だった足腰は、今や金毘羅さんも恐れぬほど健脚化していたのでございます。





まるで、エスカレーターに乗っているように、あっという間に本堂へ。



それにしても観光客の数は半端ではない。




此処は海上安全の神様で、絵馬殿には船の写真や絵が沢山奉納されていた。



金毘羅の「金」とういう字が少し違います。この意味は何ぞや。





以前来た時は「かご」があったが、見かけませんでしたね。



実は最後のごほうびに「かご」に乗って上がろうと思っていたのです。



石段の踊り場でラムネを飲んでいる時だった。



「えっさぁ・ほいさぁ、えっさぁ・ほいさぁ」・・・かごかきさんが現われた。

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ご老人が、足をバッタの様に折り曲げて、かごかきさんが、かつぎやすう様に工夫された



竹の枠の中に窮屈そうに押し込まれている。



30代の担ぎ手は良しとしても、相棒のお父さんは腰の曲がり具合からして



かごの中に、折り畳まれているご老人とさほど歳は変わらない。




職が無く、生きるために最後選んだのが、この重労働だったのだろうか。



かつぎ棒を肩に乗せると、よろよろっと足元がおぼつか無い。



此処で転びでもしたら、大惨事を招く。




「お父さん、ころばないでね」・・・と僕は金毘羅さんに手を合わせた。

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コメント欄

hiroshi (2015年10月27日 15:28)

第2回、お遍路の旅お疲れ様でした。ず~っと読んでますが、過酷ですよね!自分には無理かなと思えるので頭が下がります。金毘羅の階段は3回ほど
上りましたが、きつかったです。でも讃岐平野が一望出来てきれいですよねぇ。次のお遍路の旅のしめは広島お好み焼きでお願いします。まっちょるけんの~!
西村 (2015年10月28日 08:32)

あれから、ずっと、ひざが痛いです。
次回はトレーニングを積んでのぞみたいと思います。
広島のお好み焼きが楽しみです。

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