丸一不動産
2025年05月26日
かえる男 ふたたび
こんにちは、田中です。

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「かえる男 ふたたび」という本を読みました。
元々これは妹の所持品だったのですが、内容が凄惨で読めなかったと聞き、借りてみました。
かえる男は以前映画化していましたし、以前漫画版の冒頭を少し読んだことがありました。
とはいえあらすじ程度の理解度だったのですが、ふたたびという名前の通りこちら続編で完全に元の作品を読んだ人向けの内容になっていました。
人に勧められて買ったらしいのですが、どうして続編から買ってしまったのか。
それとも続編を勧められたのか……。
真相は謎ですが折角借りたので最後まで読んでみることに。
物語は前の話で連続殺人犯として捕らえられるも無罪になった勝男の視点から始まります。身柄を解放され、御前崎という教授の元へ向かうのですが、その翌日御前崎は爆破さればらばら遺体で発見され、勝男は行方知れずに。そしてそこには先のかえる男の犯行現場においてあったものと同じ犯行声明文が置かれていたのでした。
かなり簡易的なあらすじですがここから物語が始まっていきます。
序盤から前回の話で出てきたのであろう登場人物が続々とでてきます。この辺りはきちんと続きから読んでいればすんなり読めると思うのですが、私はなにせ続編から読んでいますので理解するのにちょっと時間が要りました。とはいえ小説の中で丁寧に説明もあるので話を読み進める分には読んでいなくても問題なく楽しめると思います。
最初の事件は爆破から始まるのですが、この事件現場の描写がどうにもグロテスクで人によってはリタイアする人もいるでしょう(ちなみに妹はこの辺りまでは読んだとのこと)
読み進めていくと思わず顔をしかめてしまう描写が盛りだくさんで映像だったら私も見続けるのは無理だったと思います。いや、映像だったら凄すぎて逆に何が写っているのか理解が及ばないような気もしますが。
前回のかえる男は名前の頭文字が”あ”から”え”になる四名を殺害しており、今度は”お”からは始まる名前の人が標的にされるのですが、被害者に共通するのは名前の規則性のみで他には何の手掛かりもありません。次の犯行があるだろうことは予想できるのに誰がどこで狙われるか一切予測を立てられないのがまた恐怖を誘います。
また、このお話は「刑法第39条 心神喪失者の行為は罰しない」をテーマにしており、心神喪失者の罪の在り処について考えさせられる作品でした。心神喪失状態の証明やそれを取り巻く人々の心情や影響についてもリアルに描かれており、私達の今にも通ずるものがあり、やるせない気持ちになることもありました。
全体的に読みやすい文章で最後までどうなるか読めずページを捲る手が止まらないほど面白かったです。
気になられる方は図書館にもあったので是非読んでみてください!

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